「パソコンで資料を作る」と聞くと、まず思い浮かぶのが「Word(ワード)」や「Excel(エクセル)」かもしれませんね。特にExcelは、お店の売上をまとめたり、在庫の管理やデータの整理など、何かと「数字」を扱うときに便利ですよね。
この数年の間で、「Googleスプレッドシート」を見たり、聞いたりする機会が増えたのではないでしょうか?「なんか便利らしいけど、Excelと何が違うの?」「結局、どっちを使えば良いの?」そう思っている方も多いかもしれません。
この記事では、マイクロソフトのExcelとGoogleスプレッドシートの違いを、パソコンやITに詳しくない方にも分かりやすく、大切なポイントを3つに絞ってご紹介します。あなたの使い方にぴったりのツールを見つけるヒントになれば嬉しいです。
3つの大きな違い:結局、ExcelとGoogleスプレッドシートは何が違うの?
1. お金を払うか、無料で使うか?(利用形態と料金)
ここが一番大きな違いかもしれません。
- Excel(エクセル)の場合
- 基本的には、パソコンにソフトを「インストール」して使います。新しくパソコンを買うときに一緒に入っていたり、別途お金を払ってソフトを購入したりします。
- 「Microsoft 365」という月額制のサービスもあり、こちらは「Webブラウザ(インターネットを見るソフト)」をひらいて、ネットがつながっている状態でExcelを使用することができます。
- Excelは買い切りタイプと、月額制の2つがあります。
- Googleスプレッドシートの場合
- こちらは、インターネットにつながる環境であれば、「Webブラウザ(インターネットを見るソフト)」上で無料で使えます。何かをインストールする必要はありません。
- 「Googleアカウント」(Gmailなどを使っている方なら持っているはずです)があれば、すぐに使い始められます。
- Googleスプレッドシートは基本的には無料で使用する事ができますが、インターネット環境が必須となります。
画像はExcelサイトより、詳細はこちら
画像はGoogleWorkspaceサイトより、詳細はこちら
2. みんなで一緒に作業しやすいのはどっち?(共同編集)
複数人で同じファイルに情報を入力したり、確認したりするとき、どちらが便利なのでしょうか?
- Excel(エクセル)の場合
- 昔からあるExcelは、基本的に一人で作業することに向いています。誰かと一緒に編集しようとすると、「このファイル、今誰かが開いてるから編集できないよ!」と表示されたり、最新のファイルがどれか分からなくなったりすることがよくありました。
- 最近は、有料のサービス(Microsoft 365など)を使えば、みんなで編集できるようになりましたが、Googleスプレッドシートに比べると少し手間がかかることがあります。
- Googleスプレッドシートの場合:
- こちらは、最初から「みんなで一緒に作業すること」を考えて作られています。
- 例えば、5人で同じスプレッドシートを開いていても、みんなが同時に文字を入力したり、色を変えたりできます。誰がどこを編集しているか、色分けされて一目で分かるので、「あれ、誰かが勝手に変えちゃった?」というようなトラブルも減ります。
- 例えるなら、「みんなで1つのホワイトボードに書き込む」ようなイメージです。
3. 何でもできる専門家か、手軽な万能選手か?(機能の豊富さ)
どちらも「表計算」のツールですが、得意なことやできることの範囲が少し違います。
- Excel(エクセル)の場合:
- 長年使われてきただけあって、できることがとにかくたくさんあります。難しい計算を自動でやってくれたり、専門的なグラフを作ったり、大量のデータを整理したりと、プロが使うような高度な機能もたくさん詰まっています。
- 例えるなら、「何でも作れるプロの職人さんが持っている、たくさんの専門道具」のようなイメージです。
- Googleスプレッドシートの場合:
- Excelに比べると、機能は「シンプル」ですが、普段使いには十分なものが揃っています。難しい機能は少ない分、操作が分かりやすく、誰でも気軽に使い始められます。
- インターネットにつながっていれば、パソコンだけでなく、スマホやタブレットでも同じように使える手軽さも魅力です。
- 例えるなら、「普段使いに便利な、シンプルだけどしっかり使える万能ナイフ」のようなイメージです。
あなたはどっちを選ぶ?ExcelとGoogleスプレッドシートの選び方
結局のところ、ExcelとGoogleスプレッドシート、どちらが良いかは「あなたがどう使いたいか?」によって変わってきます。
- こんなあなたはExcel(エクセル)向き
- パソコンに最初からExcelが入っていて、そのまま使いたい。
- とても複雑な計算や分析、大量のデータを扱う必要がある。
- オフライン(インターネットがない場所)で作業することが多い。
- 会社や学校でExcelを使うことが必須になっている。
- こんなあなたはGoogleスプレッドシート向き
- 無料で手軽に始めたい。
- 複数人で一緒に作業する機会が多い(会議やプロジェクトなど)。
- インターネットがつながる環境なら、場所やデバイスを選ばずに作業したい。
- 普段はそこまで複雑な計算や分析はしない。
- Googleの他のサービス(Gmail、Googleドライブなど)をよく使っている。
まとめ
ExcelもGoogleスプレッドシートも、それぞれに良いところがあります。どちらか一方だけが優れているというわけではありません。
もし、今から新しく表計算ソフトを使ってみようと思っているなら、まずは無料で試せるGoogleスプレッドシートから始めてみるのがおすすめです。使ってみて、「もっと複雑なことがしたいな」「やっぱりオフラインでバリバリ作業したいな」と感じたら、Excelの導入を検討してみるのも良いでしょう。
どちらを選んでも、あなたの作業がより効率的になることを願っています。
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